今日は母の日。

お母さんへ日頃の感謝をする日です。

道場生には「空手できるのもお父さん、お母さんのお陰。いつも応援してもらっている恩返しは、一生懸命努力することが一番の恩返しであり、最高のプレゼントになる。」と常々言っていますが、先日の県大会での頑張りは、日頃の感謝の気持ちを空手道を取り組む姿勢で表現できたのではないでしょうか?

「子供たちの成長」という素晴らしいプレゼントになったのではないでしょうか?

さて、大会後は聖喜館の恒例で1人ずつ感想を言ってもらいます。

全員がみんなの前でドキドキしながらも、しっかりと自分の言葉で表現して感想を言ってくれました。

これも空手道を通じて人が成長する大切なことだと思っています。

そんな中、ある道場生が感想を言ってくれました。

詳細は記載しませんが、先日の大会では試合直前になり出場を断念し棄権しました。

そのことについて言葉数は少ないなりに自分の口から想いを話してくれたことを、とても勇気のある行動だと思いました。

マイナスの気持ちを、しっかり前を向いてプラスに変えてくれたこと、そして今回みんなの前で決意表明してくれたことに大変嬉しく感動しました。

一般的に大会後というのは、どうしても試合で結果を残した道場生が注目されたり、祝福されがちですが、聖喜館は違います!

勝った人も負けた人も、結果だけではなく、それまでの気持ちと努力と過程、みんなの頑張りを大切にしています。

この道場生は、残念ながら大会では一歩踏み出す勇気が出ませんでしたが、その後しっかりと一歩踏み出す勇気を出すことができ、人として金メダルだと思います。

どんなに強くても、結果が良くても、努力しなかったり、態度が悪かったり、優しくなかったりする人間はダメです。

空手道を通じて、マイナスをプラスに変化するよう、何事にもチャレンジ精神を持って一生懸命努力し、相手を優しく敬い、みんなから愛され、尊敬され、応援してもらえるような人間になって欲しいと思います。

聖喜館としては昔も今も指導方針は変わらず、心身ともに強く、優しく、人間的に愛され、尊敬される道場生を沢山育てていきたいと思い、指導者自身も努力していきたいと思います。